文字サイズ
コラム

COLUMN

 

やさしい分子栄養学・やさしい三石理論No.1

食べるとは

私たちはなぜ食事をするのでしょう?

お腹がすくし、美味しいものを食べるのは楽しいからでしょうか?

食べなければ死ぬからでしょうか?

それとも、何も考えないで食べていますか?

それは違うかもしれない、栄養を考えようとは思いませんか?

栄養を考えた食事でなければ、健康な身体を維持することはできません。三石巌は誰もが、ご自分やご家族の健康管理ができるようになって欲しいという大きな夢を持って、健康に関する本をたくさん書き遺しました。

それには〝誰もが健康自主管理ができるように学んで欲しい〟 〝生涯、学習して欲しい〟という願いが込められています。

そして、何より〝生活者としての知識〟を持って欲しいと願っていました。枝葉のことに振り回されず、幹の部分が頭に入っていれば良いという考え方でした。主婦なら、家族の健康を考えて栄養素の不足がないような献立を立てる事に役立つと思います。子供の落ち着きがない、キレやすい、なども栄養素の不足にあると考えられます。

でも、毎日身体に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルを過不足なく食事から摂ることができるでしょうか?栄養学で考えるような、五大栄養素プラス食物繊維を摂っていれば良いのでしょうか?カロリー計算をするだけでいいのでしょうか?

個体差の栄養学

私たちの身体は一人ひとり違います。そして、日々体調の変化もあります。

私たちの顔かたちは、一卵性双生児以外は一人として同じではありません。それは、親から自分だけの遺伝子をもらった結果で、それにより身体の働きや必要な栄養条件も違ってきます。それは万人に共通する栄養学ではなく、〝個体差の栄養学〟が必要だと三石巌は考えました。これは分子生物学が明らかにした生命の実態を踏まえて、初めて言える事なのです。

遺伝子に基づいてつくられるタンパク質の違いで、どんな病気になりやすいかを予知できるようになりました。遺伝子と病気、病気と健康、健康と栄養…みんな繋がっています。個体差の栄養学は、遺伝子から出発する新しい栄養学なのです。それが三石理論の根底にあります。

分子栄養学(三石理論)の構築

遺伝子はDNAという名前の分子です。そこで、遺伝子を考えに入れた栄養学なのでDNA分子栄養学ということになりますが、長いので〝分子栄養学(三石巌の造語)〟と呼ぶことにしました。それは、従来の栄養学を超えるもので、理論体系が確立されています。分子生物学が明らかにした生命の理解の上に立ち、物理学的思考によって構築しました。もちろん、化学的データもこの体系を補強しています。

『私の構築した分子栄養学を実践する人々は自分の健康は自分の責任で管理しようと考える仲間たちです』と、書いています。私たちの仲間だけでなく、三石巌の分子栄養学は根を下ろし 〝分子栄養学〟という単語だけが、一人歩きし始めました。ポーリング博士の分子矯正医学と同じだと考えている方もいます。そこで、私たちは、〝三石理論〟と、名称を変えることにしました。

三石理論の大きな柱は、「パーフェクトコーディング理論」「カスケードモデル」という大きな二本の柱と理論と実践を結ぶのが「ビタミン・ミネラルの位置づけ」です。

健康の自主管理とは

なぜ、息を止めると苦しくなるのですか?なぜ、病気になると熱が出るのですか?腎臓病になると、なぜタンパク制限をしなければならないのですか?糖尿病になると、なぜカロリー制限をしなければならないのですか?そんな疑問を持たれたことはありませんか?

当たり前のことで、そんなことは考えたことはない場合が多いと思います。

何も考えずに、解熱剤を飲む、降圧剤を飲む、どこかが痛ければ鎮痛剤を飲む、という場合がほとんどだと思います。

〝なぜ、熱が上がるのか〟〝なぜ血圧が上がるのか〟〝なぜ関節が痛むのか〟などと、考えてみて欲しいのです。タンパク制限やカロリー制限をする理由を考えて欲しいのです。誰もが、ご自身で健康の自主管理ができるようになって欲しいと三石巌は願い、それができなければ「どうぞ、お先に!」と、言うほど自分の理論に自信を持っていました。

それは、父独特のジョークで、「自分の健康管理ができないなら、どうぞお先にあの世にいらしてください」という意味です。その結果、講演の間、座りもせず、原稿を見ることなく、95歳まで各地で講演ができる頭脳と、スキーをする体力を持ち続けることができました。

最後を看取った赤坂見附の前田病院総院長前田昭二先生に「先生はご自分の身体で、ガンが防げることを証明なさいましたね」と、言っていただくことができました。

栄養とは

栄養を考えるということは、栄養素が不足しないように食べ物を組み合わせることです。私たちはタンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを毎日過不足なく摂取しなければなりません。

カロリーは食べたものの熱量を計算することができ、運動量や年齢などを考え合わせて加減することができます。食べたものは胃や腸で消化され、腸壁から吸収されて血液に混ざります。栄養物質は、血液によって各細胞に運ばれて、様々な働きをします。

身体の成分やホルモンなどを作ったり、病気の原因になる細菌やウイルスを殺したり、自分自身が分裂して私たちの生命を保つように働きます。現代社会では、環境汚染や解毒のために、より多くの代謝が必要になりました。

毎日のストレスもたくさんの栄養物質を必要とし、活性酸素の除去が必要になります。十分な栄養の補給がなければ、健康レベルの低下は免れません。

タンパク質はアミノ酸がつながったものです。たくさんタンパク質は摂っているつもりでも、アミノ酸にはいろいろな種類があり、身体の中で作られるものと、食べ物から摂らなければならない必須アミノ酸があります。また、一つでも不足しているアミノ酸があると、他が十分でも有効に使われなくなることがあり、これを制限アミノ酸と呼びます。
そのため、タンパク質には量だけでなく、質の問題があることがわかっています。お食事だけで、十分な栄養を摂ることはとても難しいことなのです。体重の1000分の1のタンパク質を三度のお食事から摂るとカロリーオーバーになるでしょう。

ドラッグストアにはたくさんの種類のプロテインが並んでいますが、毎日摂取するものですから、身体に必要なアミノ酸が配合されているのかを確認することが必要です。

学習者として年をとるべし

学習者として年をとるべし

次の記事:やさしい分子栄養学・やさしい三石理論 No.2へ

一般社団法人 三石理論研究所 所長 笹木 多恵子