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コラム

COLUMN

 

知らないと損する健康100の知恵
第一章『食べ物の常識があなたを健康にする』より-4

複合汚染を絵にかいたような食品がある

私たちは、食品添加物とか、農薬とか、防腐剤とか、重金属とか、さまざまな有害物質、つまり汚染物質にかこまれて生活しています。

そういう好ましくない物質は、すきがあれば私たちのからだに侵入してくるのです。

そこで私たちは、何とかして、汚染物質をからだにとりこまないように用心しなければなりません。

そういう態度をつらぬこうとするならば、汚染がひどいと初めからわかっている食品には手を出さないようにしなければなりますまい。そこで、私たちの食卓にのぼる食品のなかで、いちばん汚染のひどいものは何か、が問題になってきます。

ところで、私たちの常識のなかでは、いろいろな栄養物質を最も多く含む食品はレバーだとされてきました。そこには、良質タンパクもあり、各種ビタミンもあり、鉄などのミネラルもあり、ということです。一方、私たちの常識のなかでは、肝臓は解毒器官であるとされています。それはつまり、解毒の対象になる有害物質、汚染物質がレバーに集まるということです。もし解毒が実現しなければ、そこはゴミためになります。

乳酸飲料のききめは

乳酸飲料にはいろいろな種類があります。それは、どれもが乳酸をふくんでいる関係上、多少の酸味があって、おいしい飲料といってよいものばかりです。

昔、ロシアにメチニコフという医学者がいました。彼は、ブルガリアあたりに長生きの人が多いのは、ヨーグルトを飲んでいるせいだと考えました。ヨーグルトには乳酸菌があるので、それは乳酸飲料といえるものです。

乳酸菌は腸に住みついている細菌群のなかでは目ぼしいものです。それは、ビタミンB群やビタミンKなどを合成するので、腸内有用菌とよばれます。乳酸飲料には、そういう有用菌が含まれているから、腸の健康によいという発想があって、ふしぎはありませんでした。

その後、腸内細菌の研究が進み、乳酸菌の研究が進むと、いろいろなことがわかってきました。まず、乳酸菌には多くの種類があること、乳酸飲料に含まれている乳酸菌は腸内乳酸菌とは別の種類であることなどがわかったのです。

腸内乳酸菌の住むあたりには酸素がありません。だからそれは嫌気性菌です。ところが、乳酸飲料の乳酸菌は好気性菌なのです。

梅干しの効用

梅はその日の難のがれとかいって、旅立ちの日に梅干しを食べる習慣が、日本にはありました。それを分析してみたら、何かの真理があばかれるだろうなどと、私は思いません。昔の人は勝手なことをもっともらしくいったものだと感心するだけのことです。

ご存じのとおり、梅干しはすっぱいものです。すっぱいもののきらいな私などは、梅干しが出ても、それに箸をつけることは、まずありません。そのために不幸な目に会ったこともない、と私は思っています。

ところで、梅干しの酸味のもとはクエン酸で、ミカンやレモンの酸味のもとと同じものです。

私たちのからだのなかでは、たえずエネルギーをつくっています。そのエネルギーで、心臓も肺も筋肉も動き、化学反応が進むのです。そのエネルギーをつくる反応を「クエン酸サイクル」といいます。クエン酸の補給があると、そのサイクルがスピードアップされ、エネルギー発生がさかんになるのです。梅干しの効用の一つはそれでしょう。

また、梅干しのぐちゃぐちゃはペクチンというものです。それは腸内細菌のえさになるので、整腸作用をあらわすはずです。

三石巌著『知らないと損する健康100の知恵』P70-75より