COLUMN
食生活の改善とは、栄養条件の改善を意味することばでしょう。医者にかかってもどうにもならない病気の人が、自然食、玄米食などに走る例はめずらしくありません。そのとき、ご当人は食生活を改善したつもりになっているでしょう。しかし、私からみれば、それはまちがいのない改悪です。栄養条件はよくなるどころか、悪くなっています。
なぜ自然食の栄養条件がよくないかといえば、それが低タンパク食を意味するからです。くわしいことは知りませんが、自然食主義者は、だいたい玄米を主食とします。玄米は胚芽をもっているので、白米よりは栄養的価値が高いはずです。しかし、そこに含まれているフィチン酸が問題をおこします。それは、鉄やカルシウムなどと結合して、その吸収を妨げます。そのために顔色は悪い、身長は縮むなどのデメリットが出てきます。おまけに副食物の制限のための低タンパク食が追い打ちをかけるのですから、たまったものではありません。
食生活の改善とは、自然食主義者なら、その主義をすて、高タンパク食・高ビタミン食に切りかえることです。そうして治る病気は、全病気の85%にのぼるといわれます。
常識では、ビタミンCの一日必要量は、50ミリグラムということになっています。大量投与とは、その何倍ぐらいの量になるかというと、数百倍、数千倍です。ビタミンCの大量投与をすすめるアメリカのライナス・ポーリングは、一日に40グラムもとることがあるそうです(知らないと損する健康100の知恵-8)。もっともそれは、風邪ひきのときです。この量は、50ミリグラムの800倍にあたります。800倍ということは、800日分ということですから、厚生省あたりでいう量の2年分以上を一日にとることになります。ポーリングは、ビタミンを大量にとる主義を、前に述べたようにメガビタミン主義といいました。メガビタミン主義者は、風邪をひかないときでもいろいろなビタミンを、数百日分とっています。
ビタミンCの大量投与がとくにものをいうのは、ガン患者の場合です。末期の患者でも、一日30グラム程度を与えれば、延命効果があらわれるといわれます。
統合失調症患者に、数十グラムのビタミンCを与えて好結果をえた、という報告が外国にはあります。しかし、日本の精神科医はビタミンCを使おうとしません。不勉強でなければ、儲からないせいでしょう。
ビタミンEは、若返りのビタミンとよばれたりすることがあります。若返りとは何かといえば、年をとったために落ちた機能が回復することといったらよいでしょう。顔のシワがなくならなくてもです。
ビタミンEを飲むと、年輩の女性の場合、なくなった生理が戻ってくることがよくあります。こういうのが、正真正銘の若返り効果といえるでしょう。なくなった生理がなぜ戻るのかといえば、結局は、性ホルモンの分泌がさかんになったということです。女性ホルモンでも男性ホルモンでも、原料はコレステロールです。そのコレステロールは、動物性脂肪に含まれていて体内にとりこまれますが、それでは足りないので肝臓でつくられます。そのコレステロールは、じかに性ホルモンになるのではなく、まず、黄体ホルモンに変化します。男も女もです。
コレステロールが黄体ホルモンに変化する反応は、ビタミンEがないとおこりません。それで結局は、ビタミンEを補給すれば性ホルモンが増え、若返りということになるのです。動物実験で、ビタミンEを含まないえさをやると、あらゆる慢性疾患があらわれます。
三石巌著『知らないと損する健康100の知恵』P82〜87より
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