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コラム-よくあるお悩みと一般的な対処法-
COLUMN
Vol.11

疲れが取れない原因|疲れの種類や対処法を解説

ストレス社会と言われる現代において、「寝ても寝ても疲れが取れない」「疲労感がよくならないどころか、悪化していると感じる」という人は多くいるのではないでしょうか。

また、疲れが取れない事実を気のせいだと思い込んで、結果として心身の健康状態に悪影響を及ぼすケースも決して珍しくありません。心や身体を壊し、仕事や遊びにも精が出なくなってしまうという事態が起きないよう、疲労の回復しなさを少しでも感じた場合は、その原因と種類を把握したうえで、適切に対処する必要があります。

そこで今回は、疲れが取れない原因から、疲れの3つの種類、さらに疲れが取れない場合の対処法までを詳しく解説します。日々の疲労感に悩む人は、ぜひご覧ください。

 

疲れが取れない原因とは?

仕事や家事、育児、さらには友人付き合いなど、現代社会では疲れを感じるポイントが多くあることが特徴です。心身休まる場所や時間がなく、一度生じた疲れや疲労感がなかなか取れずに悩む人は多いでしょう。

疲れや疲労感がなかなか取れないことの原因には、下記が考えられます。

〇インターネットの普及

技術の革新が進んだ近年では、多くの人が日頃からスマートフォンやタブレット・パソコンを持ち歩いてインターネットを駆使するようになりました。人と人とのつながりを楽しめるSNSを利用したり、気になった情報をすぐに調べたりすることのできるインターネットは非常に便利なものですが、顔が見えない相手との気を遣ったやり取りや、必要以上の情報をインプットすることに対してストレスを感じることも多々あるでしょう。

〇運動不足の生活習慣

運動不足も、疲れが取れない原因です。近年ではテレワークの普及などによって、運動不足気味の人も急激に増加しました。運動不足気味の人は筋肉量が低下していることが多く、筋肉内でエネルギーを生み出すための物質が減り質も低下することにより、代謝が悪くなってしまいます。結果として疲れが取れづらくなったり、疲れやすい身体になると言えます。

なお、長時間疲れが取れないでいると、健康状態の悪化につながります。身体を壊さず、なるべく早い段階で疲労感を回復させるためには、まず疲れを溜め込まないことが最も大切です。

また、どのような疲労回復法を実践してみても、6か月以上にわたり激しい疲労感を覚えて止まないという場合は、「慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)」の可能性があります。慢性疲労症候群に一度なると自然改善は困難なため、医療機関での受診を推奨します。

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なかなか取れない!疲れの種類3つ

疲労感を覚える身体の部位はさまざまあり、ひとくちに「疲れ」と言っても部位によってその原因も大きく異なります。疲労には主に、下記3つの種類があります。

身体 肉体的な疲れ
精神的な疲れ
神経的な疲れ

ここからは、疲れの種類についてそれぞれの概要や原因を詳しく紹介します。

 

体:肉体的な疲れ

身体の疲れ、つまり肉体的な疲れは、最も疲労感を覚えやすい代表的なものとなっています。肉体的な疲れのよくある原因は、大きく次の4つに分けることが可能です。

〇運動による疲れ

大きく身体を動かしたり激しいスポーツをしたりしたあとに、クタクタになるタイプの疲れです。筋肉を動かすために必要なエネルギー量が足りず、疲労物質が蓄積されることが原因となっています。筋肉痛を伴うこともあるでしょう。

〇デスクワーク・運転による疲れ

長時間座り続けることにより血流や代謝が悪くなり、疲労感を覚えるタイプの疲れです。デスクワークをする会社員や運転をする長距離ドライバーによくある疲れの種類となっています。肩こり・首こりや腰痛・頭痛などの不調を伴うこともあるでしょう。

〇家事・育児による疲れ

毎日の家事や育児によって、漠然と強い疲労感を覚えるタイプの疲れです。特に子どもがまだ小さい段階の育児は、休憩時間がほとんどありません。夜泣きなどで睡眠時間が十分に取れず、疲れという疲れを感じる暇がないために気付いたら限界まで達しているというケースも少なくありません。

〇ホルモンバランスの乱れ・変化による疲れ

月経中のホルモンバランスの変化により、明確な要因なく腹痛や頭痛、倦怠感を感じるタイプの疲れです。女性特有の疲れの種類であり、人によっては猛烈な眠気に襲われるケースもあるでしょう。症状がひどい場合は、病気の可能性も否めません。

 

心:精神的な疲れ

心の疲れ、つまり精神的な疲れは、身体的な疲れと比較して自覚できることが少なく、根本的な原因から取り除けるケースもさほど多くないことが特徴です。精神的な疲れのよくある原因は、大きく次の2つに分けることが可能です。

〇人間関係

精神的な疲れを引き起こす主な原因は、人間関係にあると言えるでしょう。人それぞれ価値観は異なるため、友人やパートナーだけでなく、先輩や上司など仕事場にいる人たちとの関係性を上手に構築することは、決して簡単ではありません。近年ではSNS上の人間関係にも気疲れを感じる人は多くいます。

〇将来への不安

決して何らかの問題やトラブルがあったわけでもなく、漠然と将来に対して不安を覚えることから気疲れをするケースも少なくありません。プレッシャーを感じれば感じるほどストレスとなりやすく、常に憂鬱な気分となる場合もあるでしょう。

 

脳:神経的な疲れ

脳の疲れ、つまり神経的な疲れは、脳・神経の緊張状態が続くことにより発生する疲労です。インターネットが普及した近年では、日々スマートフォンやパソコンから膨大な情報をインプットしており、その情報を処理するため脳が常に働いている状態となります。

身体を動かし続けると疲労物質が蓄積されてクタクタになるように、脳も働き続けていると情報処理が追い付かなくなってしまいます。結果として物忘れが増えたり、憂鬱な気分になったりすることも考えられるでしょう。

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疲れが取れない場合の対処法

疲れが取れないと感じている場合は、日頃の生活に何らかの問題があるケースも少なくありません。日常生活の見直し・改善を行うことで、疲れの解消につながる可能性があります。

ここからは、疲れが取れないと感じている場合の対処法について、手軽に実践できる3つの方法について解説します。

 

睡眠不足を解消する

疲れがなかなか取れないことで悩む人の中には、十分な睡眠時間が取れていないというケースも多々あります。夜に考え事をし出して寝付けなくなってしまうという人は、なるべく夜に考え事するのを控えるだけでなく、自然と睡眠欲が生じるように早起きをして生活リズムを整えるのもよいでしょう。

十分な睡眠時間を取ることも大切ですが、疲労感を取り除くためには、睡眠環境を整えたうえで質の高い睡眠をとることが最も重要です。スムーズに質の高い睡眠に入れるよう、就寝1時間前にはテレビやスマートフォンなどの画面を見ないなどのルールを設けたり、ぬるめのお湯に浸かることもおすすめです。

また、睡眠時間だけでなく睡眠の質も大切と言えるでしょう。人によっては「睡眠時無呼吸症候群」が原因で質の高い睡眠を妨げている可能性もあります。熟睡感がない・家族から睡眠中のいびきや無呼吸を指摘されているという場合は、一度医療機関に受診してみることがおすすめです。

 

栄養バランスの取れた食事を心がける

疲れが取れないことで悩んでいる人は、一度日々の食事内容を見直してみましょう。きちんと1日3回、栄養バランスの取れた食事ができていないというケースは多々あります。

日々の食事には、疲労を和らげるためにおすすめされている食材を取り入れることも重要です。特におすすめなのがビタミンCの多く含まれた食品です。ビタミンCは抗酸化作用があり、ストレスにより生成された体内の活性酸素を取り除く働きがあるとされています。

また、食事のタイミングも重要です。胃に消化されていない食べ物が残ったまま睡眠を取ると、睡眠中に消化のためのエネルギーを使うため、十分に疲労を回復することができません。なるべく就寝3時間前には食事を済ませておくことがポイントです。

 

アクティブレストを実践する

疲れが取れないことで悩んでいるときは、アクティブレストを実践するとよいでしょう。アクティブレストとは、疲労を感じているときにあえて体を軽めに動かして血行を促進する休養方法のことです。アクティブレストにより血行が促進すれば、疲労物質が体外へと排出されることが期待できるでしょう。

散歩や体操・ストレッチなどで軽めに身体を動かすだけで十分なため、やや疲労感のあるときでも気軽に実践できます。特に体操・ストレッチは寝ながらでも取り組めるため、あまり元気が出ないときはまず寝ながら始めてみることがおすすめです。

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まとめ

疲れの取れなさを放置すると、心身の健康状態に悪影響を及ぼす可能性があります。心や身体を壊してしまわないよう、疲労の回復しなさを少しでも感じたときはすぐに対処しましょう。

疲れには、主に「肉体的疲労」「精神的疲労」「神経的疲労」の3つの種類があります。それぞれ疲れの要因や対策法・解消法が異なるため、まず「自分はなぜ疲れを感じてしまうのか」を考えてみましょう。

なかなか取れない疲れには、「睡眠」「食事」「アクティブレスト」で対処することもおすすめです。なお、今回紹介した内容はあくまで一般的に言われている内容であり、場合によっては何らかの病気によって疲労感を覚えている可能性もゼロではありません。不安な人は、一度医師に相談して、適切な指導を受けることをおすすめします。