文字サイズ

インタビュー

INTERVIEW
Vol.4

「三石理論」を学んだ母の教えが、今の自分、家族の健康を支えてくれている

嶋田 望未 氏
(FAIRIES Cheer Dance Studio 代表インストラクター 公益財団法人日本スポーツ協会公認チアダンス指導員 日本チアダンス協会チアダンスインストラクター)

幼稚園児の頃からバトントワリングを始め、中学時代に所属していたバトントワリング部は3年連続で全国大会に出場。高校時代にはマーチングユースチアダンス部に所属し、2008年の全米大会で優勝を飾った。結婚後、茨城県へ移住し、現在は鹿島市内にある「FAIRIES Cheer Dance Studio」の代表インストラクターとして、幼児から中学生を対象にチアダンスの指導にあたっている嶋田さん。祖母の代から自身のお子様まで4代にわたって「三石理論」を実践されている嶋田さんに、アスリート時代から現在に至るまでの三石理論の魅力について伺いました。

4代にわたって「三石理論」を実践三石理論の考え方はお守りのような存在

――おばあさまの代から「三石理論」を実践されているとのことですが、嶋田さんご自身が「三石理論」に触れたのは、いつのことでしょうか?

私が生まれる5年前から、目に障害のある祖母のために母が三石理論を実践するようになったと聞いています。私自身は理論を知る前から、常に母から聞かされていましたので、いつから…と正確なことは言えないのですが、気が付いた時にはそばにある存在でした。母が栄養士なこともあって、幼少の頃から栄養素が不足しないように各種のビタミンやプロテインなどを摂るように口うるさく言われていましたし、添加物入りの食品を食べないように気にしてくれてもいました。今思うと、子どもの頃から体験的に身体づくりにも、病気の予防にも「三石理論」である一人ひとりの遺伝子レベルの分子栄養学は大切だと感じていましたね。ただ、子どもの頃に食べ物を制限されていた反動もあって、大人になってからカップ麺とかを初めて食べて、そのおいしさに気づきました(笑)。でも、自分に子どもができて添加物などを気にするようになりましたね。それは小さい頃から母に言われ続けてきたおかげだと、ありがたく感じています。

――お母様は栄養士だけに、ふだんの食事にもかなり気を使われていたのですね。

そうですね。コレステロール値が上がるから卵をたくさん食べることが良くないと言われていた時代に、「今日の料理では卵を使っていないから、卵を食べよう」と母は言っていました。実は食品中のコレステロール量が、そのまま血中コレステロール値に反映されるわけではなく、体内のコレステロールは、およそ75%が肝臓で合成され、残りが食べ物から取り込んだものといわれているので、卵を食べたからコレステロール値が上がるということではありません。また、コレステロールは悪者と思われがちですが、細胞膜、胆汁酸、ホルモンの材料など、重要な役割を担っているため卵を食べることは大事な栄養摂取です。

――以前は1日に2個以上玉子を食べるとコレステロールの摂りすぎになると言われていましたが、関係ないということですね。

そうなんです。昔から母はずっと怒っていて「誰がそんなこと言っているの!」と。母が言っていたことは本当だったのだと驚きました。母は三石先生の理論に基づいて考えていたので、当時の一般的な説に異議を唱えていたのだと思います。

アスリートとしてハードな練習に明け暮れていた日々を支えてくれていたものとは

――早くからスポーツに取り組んできた中で、ご自身の健康管理や体調管理に関して、どのような意識を持たれていましたか?

正直なところ、常に母がサポートしてくれていました。幼稚園から始めたバトントワリングは、全国レベルの中学校に入学したことで、かなりハードな練習をしていました。実はバトントワリングはケガの多いスポーツなんですね。母からは、しっかり栄養を摂らないとケガも治りにくいし、ケガをしにくい身体になると言われて、中学生の頃からプロテインなどをちゃんと飲むようになりました。バトントワリングの練習中に転倒して打撲や捻挫をすると、母が痛みのある部分をビタミンEオイルでマッサージしてくれたり、アイシングで冷やしてくれたり。私だけではなく、バトントワリング部や新体操部の友達がケガをすると「うちに連れて来なさい」と、言って母がケアをしてくれていましたね。

――高校時代はチアダンスでアメリカの大会出場を目指して、かなりハードな練習をされていたそうですが。

はい。朝練を行い、部活の時間の後も都内の体育館を借りて夜遅くまで練習していた中で、足を疲労骨折したことがありました。その時は炎症を抑える抗酸化成分を含むサプリメントやビタミンやミネラルなどを多めに飲んで凌ぎました。高校生活最後の年にアメリカ大会へ行けたのですが、その時も母の助言もあり三石理論に基づいた栄養摂取を心掛け、しっかりと健康管理をしていたので当日も最高のパフォーマンスができたと考えています。

今も、自身や家族の健康管理に欠かせないのが三石理論

――チアダンス指導者となった今も運動する機会が多く、身体作りやコンディショニング用にプロテインやサプリメントを利用されるケースは多いと思うのですが、選び方や注意点などがあれば教えていただけますか?

サプリメントの選び方や注意していることは、成分内容、含有量、安全安心できる信頼性の高い製品か、ということでしょうか。あとは、ハードな練習を行う日やコンディションの悪い日は、各栄養素がたくさん必要になることを想定して、あらかじめ多く摂取したり、必要に応じて摂取量の調整が大切だと思います。

――嶋田さんのご主人は、かつて実業団の野球チームに所属されていたそうですが、その当時、選手をサポートする立場で、三石理論をどのように活用されていましたでしょうか?

社会人野球で投手をしていた時は、本人もプロテインの必要量をしっかり摂取して、登板の日の朝は各種ビタミン、ミネラル類、抗酸化成分のサプリメントを多めに摂って、回数も増やしていました。野球を辞めてからも身体を鍛えているので、今も継続して三石理論を実践しています。

――3人のお子様がいらっしゃるとのことですが、お子様たちの健康管理にも三石理論を取り入れていますでしょうか?また、お子様たちの健康や成長のために日頃から意識されていることはありますか?

子どもたちは今、10歳、8歳、6歳なのですが、成長に応じて、不足のないように栄養をしっかり摂取できるよう心がけています。とは言うものの、それぞれ個性があって、食べ物の好き嫌いも違うんですね。長女は好き嫌いがなくて何でも食べてくれるので助かるのですが、下の2人は野菜を食べないので困ってしまうんです。なので、補助として肝油ドロップを食べさせたり、タンパク質が足りないようなら鶏肉を食べさせるようにしたり。あとは私自身もそうなのですが、マーガリン、ショートニングや果糖ブドウ糖液糖(異性化液糖)などは取らないように気を付けています。また、今も開いているチアダンスの教室には私しかインストラクターがいませんので、私が体調を崩してレッスンを休むことになると、みなさんに迷惑がかかってしまうので、日々「具合が悪くなっていられない」と思いながら過ごしているのですが、母からは栄養をしっかり摂って健康自主管理をするようにと言われています。どんなに忙しくても、身体は資本だと思っているので、栄養摂取には気を遣い、病気やケガをするのを未然に防ぎいつでも最高のパフォーマンスができるよう心掛けています!